初春/たもつ
 


カーテンの素地に
触れた続き
何もない、そのことが
掌ならば
光を集めることもまた
陰影の音先
初春のプラットホームに
ブランコが停留している
午睡する胸ポケットで
凪いだ海を生きているうちに
行方のないわたしを一人残し
ブランコは
発車してしまった



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