音痴な女/
弥生陽
考えれば考えるほどに
考えれば考えるほどで
そこで考えてみれば
さらに考えてしまうわけで
そんな考え方をしながら
考える私は
ただひたすらに考えるのです
あなたは考えていたね
何もかも考えていたから
だからさ考えたんだよ
もう一度、またもう一度
考えられたらなあって
そしたらあなたも考えるでしょ
私は涙ぐみながら考えた
考えるとは考えるでしかないと分かったから
だから、考えたんだ
そしてまたいつの日か考えたいね
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