詩が逃げていったあとに残るもの――詩誌の役割について/atsuchan69
 
うに読まれてきたのか、どの文脈で接続され、どの地点で変質してきたのかである。


◆影響力を回復しないという判断

このとき詩誌が目指すべきなのは、かつての影響力を取り戻すことではない。
影響力の低下を問題化する議論は多いが、それは結果であって原因ではない。

重要なのは、詩がすでに別の場所へ移動しているという事実を前提に、なお何ができるのかを考えることだ。

速さではネットに勝てない。
しかし、時間をかけて読み、読み返し、複数のテキストを関係づけることにおいて、詩誌は依然として機能しうる。

詩誌は、遅く持続的な批評装置として、自らの役割を引き受けるべき段階に来ている。
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