アストラル流/ひだかたけし
 
いんしいんのみこみて
(次元異なる異様なる威容木霊し)

光速で拡がりいく白銀帯びる光景の
解けた時間にけりを付けるべく
言葉そのもの溶かし死の沿岸沿い

病んだ肉身の魂思考力動霊性を離さず
自分自身が自らに負わせた苦しみ福音
生ける処迄に故郷喪失者の足場探し求め
いけ、いけ、いくと、サバンナの夢抱え

安らぐアストラルゼリー状の
深い色彩層の余韻から浮上しつつ
次第にエーテルの渦に巻き込まれ
薄暗い海原ただもうひたすら泳ぎ
朝焼けに染まるその手前にて

再びサバンナの夢蘇り
じかんほどけて
とけていきながら
大草原に心魂鎮める我

  ☆

朝陽に曝す肉身に眼球眩しく彫り込まれ
既に与えられた今日一日の時間進行渦中、

濃密なる青紫の色彩の膜
うねり踊りながら降りて来て
なべて或るもの艷やか際立ち在り

はっしと覚醒する私自身が
自己意識の美し麗し伴走の
聖なる孤独が牽引するままに
真なる自己へと依って立つ処 、

更に勢い増しながら この今刻み探し求める




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