遊星(改訂)/
ひだかたけし
ずんとそれぞれ或る朝に目覚め
すっとそれぞれ起き上がり
すぅうと息継ぎし生きて生かされ
苦しみ悶え絶望にすら絶望し
偶さか喜び与えられ只々感謝し
死して何度でも甦生し
何れ異なる皆々方と共に
水へ風へと透きとほりながら
宙なる故郷に互い車輪廻し還りいく迄 、
それぞれの肉身に担われて
自らの意識に目醒め〈私である〉と
より深く高く寛やかに
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