日曜出勤/
本田憲嵩
通りすぎていった雨にまだ濡れている。まだ舗装されたばかりの黒いアスファルトにもはやすっかりと晴れあがった青空が映りこんで、まるで曹灰長石(ラブラドライト)かなにかのようにその淡いみずいろを反射している。そんな風になんだかとても新鮮でどこか明るい、たまの日曜出勤。その気楽さと忙しさと。もこもことした入道雲が今日こなさなければならない作業とそれへの意欲のようにいくつも連なっている。
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