紙と、それを束ねた本という存在について/水町綜助
いまどき紙ですか
そんな言葉と共に時代遅れなものと時に言われる紙
そしてそれを束ねた本というもの
(これは、本というフォーマットに特別な意味を持たせようというためにつづるわけではなく
その存在について少し考えてみただけのもの)
たとえばツイッター
そこに少ない文字で書かれた心に残る言葉と文があったとして、
それをわすれまいと、またいつか読み返そうと、
またいつかくるかもしれない笑顔もつくれないクソなとある日のために
栞のように何かの印をタップするとして
それをまた紐解くことを私はしたことがない
栞を挟んだことさえもわすれてしまう
それは、事実栞を挟んではいないか
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