ストロボライト/ひだかたけし
 
虚脱した魂の
小さな穴んこ虫
誰かが観ているよ
あなたのことを
もうやけのやんぱち
どんだけ好き勝手して

今に起きることの
すべて垂直に流れ出る
過去なることの反映
(霊主体従とかとか)
とほくすきとほる現
すきとほりとほく億
遠退き慄く意識との
隔たり埋められながら
色の香りの官能の雄叫び
母の音信の子の音造形生み

きんころきんころぴっかぴか
ぽわぁんぽわぁあんおいでませ

そう繰り返し繰り返すうち
移り変わりいくすべての
器を変えながら真の貫かれ

すぅうすわわぁずんずんずん

今人が見聞きしているもの
己の好き嫌いに合わせ選別され
観える聴こえるこの在る世界の
ごくごく一部分にしか過ぎず

隙間っ風の吹きっ曝し
睡眠から萌え出る人の意志、
肉体意識の消耗され死に尽くし

 祝祭的な孤独の瞬き 、

無限へ向い奥まり伸び拡がり
点滅しながら青々染まりて
しばし宇宙意識に接続する

とぐろ巻く此の世彼の世を
繰り返し繰り返し昇り降りする
巨大なる蕾を次第に押し開き




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