GHOST/mj
ゴーストのようになりたい、と思っていた。ただ、ビルディングの屋上で風に吹かれながら、何かを考えているように、下界を見ている。
彼(彼女?)はすこし奇抜な服を着こんでいる。その格好で街中を歩くには、すこし恥ずかしいかもしれない。彼(彼女)の姿は下界の人間にはあまり目立たないが、気がついた人は、必ず彼を振り返った。
まるで天使ででもあるかのように、彼は食事をしない。それでもまれにお気に入りの喫茶店やカフェに出向くときもある。シアトルズベストのアップルタルトとコーヒーが彼の最近のお気に入りだ。
お金は落ちている硬貨を集めて、3ヶ月に1度くらいはそうして人間たちの間に降りてくる。
まだ小学校に
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