ぼくのももちゃん/百(ももと読みます)
 
 ちいさな秋のなかで、ちいさくなってゆくぼくのなかの夏の風景。手をふるきみと出逢えただけのただの木漏れ日。



 いま、うちひしがれる想いとすでに手を繋いでいて。大変だったね、これからは守るからといって、ぼくは、ぼくを抱きしめている。居心地のよさの深みとして生きることをぼくにあげる。



「きみ」へとぼくはいいました、いつか、きみに生まれて、ぼくは必ずももちゃんを倖せにするからね!



 ぼくは泣いて、キッチンで毛布にくるまって。ぼくは泣いて、深夜の暴走バスみたいに走行中の車へと体あたりしそうになって。きみはとめて。きみはとめて。きみを泊めるために、ぼくは食べる
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