文章の華/杉原詠二(黒髪)
 
きらびやかな文章は
あでやかに飾った着物のよう
人を惹きつけて
魅惑する
その長い時間みても
飽きの来ないこと!

わたしは文章を読む
嬉しい
わたしは読める
文章の華は着物のよう
着物を着た愛しい人を
見たい

文章に華があるように
女性にも華がある
男性はそれを愛でる
さあ女性はどう応える?

私のブラックジーンズも
女性から愛でられてしかるべき
美しいシルエットの
ジーンズ
女性から愛でられるための
ジーンズ

花は
雌しべと雄しべを持つ
女性と男性も交わるが
花が自家受粉しないように
血が近すぎる男女も交わらない

わたしは
迎えるときのため
入念な準備をしてきた
わが開眼の時こそ
その時だ
我が愛する女性と
交わるべき時

着物とジーンズで
共に会おう
相互に交わるべきわたしたちは
お互い自身を整え
待ち続けた

花を無残に散らせることは
許されない
人類の始祖
アダムはかつてこう言った
大切なものを守るのに
理由がいりますか?
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