半分の罪/
自画自計
月が半分で座っている
残りは嘘と欲望で満たしてみるかい
いつも耳もとにぶら下げていた想い
片方だけ どこかに置き忘れている
麻酔を打たれたような足取りで
心の余白をなんとか守りながら
バスに身を投げ込んで
逃れてみる
あなたと反対方向のボタンを押して
私は結局 嘘をついてしまう
ねぇ、会いたいと言ってはいけないの?
また一つ扉が開くと
会いたいが乗車してくる
それでも月は半分のまま そこにいる
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