ぼくの千年王国/中庸くん
考えている(恋人はいつまでも恋人ぢゃないから、きらいな言葉だ).惑星くん、斜陽くん、あゝコーティだ。
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コーティは,「たったひとつの冴えたやりかた」の主人公のおんなの子。イーアという生命体がコーティの脳に寄生するお話だが、繁殖期にイーアは宿主の脳を食い尽くす危険な胞子を撒き散らしてしまう。
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なぜ、恋人がイーアでなく、コーティであるのかというと、単に恋人はとても優しいひとだから。どちらかというと、ぼくがイーアである。そして、ふたりは深い友情で結びついているから。それに、ぼくもひとだから。
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だから、物語のような哀しい結末にはならないよ。あの子は、ぼく
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