おやすみ私 / 未明のサンクチュアリィ蒼風薫/エヴァル−ジュ
 
リハビリをさぼり始めて
二十日ほど過ぎた
理由がある
誰にも言わない
誰も聞かないし
知りたくもないだろうし
私がかのよに持ってゆくダイヤモンドを鏤めたマグカップに注いで
無理だと想うよ
妖精が言う
あなたは人間だから
でも私
もうすっかり諦めているから
それならなぜ
妖精が言う
sきらめているとできることが
それは何
期待をしないこと
色づかなかったアネモネのような自分と同じ色彩の一編を描いて
夜空に身投げするように
だって私は失敗作だから
アネモネの花言葉を生きて
幸せだったと
信じていると言いたかったなあ
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