透空、ぱっくりこん(改訂)/ひだかたけし
 
散開していく意識の束
思考も感情も意志も
ばらばらばららと
死の宴に焚べられ
さようならさよなら
嫌いも好きも私事執着
皆ぃんな何時か諦められる迄 、

雨の降り続く 容赦なく降り続く雨

この日この朝あの瞬間、
瞑目意識の視界の
ふと見上げれば
透きとほる水の光彩空
(渋谷道玄坂にも似た場所にて)
場面素早く移り変わりいき
地の赤に膨らむ真白三角の突き刺さり
内面の色彩幾何学的規則性の一端露に
(カンディンスキーの絵画に似て)

雨の降り続く今宵の水溜りに連弾する
外なる世界もまた規則性に導かれ

容赦なき死の接近と
生かされる限り生きる
この美
[次のページ]
戻る   Point(5)