CD、スポティファイとそれから/番田
僕の思う 街は
そこに街路樹の並んだ記憶にある
自転車で走った 道の
やけに 空の白かった 手に
雨の降っていた ワイパー
差した 傘を 僕は
僕のスポティファイで続けた契約を
思い出した 箸に 今日も
CDの音はやはり良いようだ だけど
高級プレーヤーを買ってもしょうがないのだけれど
雑誌をめくる 本屋の中で
音を聴くことについての意味を哲学するのだ
楽器の音や声を聴くことの意味とは
頑なさとは 頑固なのか 健気なのか
言葉は何も意味を持たないのだろう そこに
言葉のありふれた街の感覚として
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