カケスすなぜ、泣かないの  蒼風薫/エヴァル−ジュ
 
 どんなにソプラノでも
少女には届くわけもなく
なぜなら少女はそこで(樹海で)行き倒れてしらじらと
その傍らには小さく白く  あの日のカケスの亡骸の
・・・・このポエジーだけが知っていること(このポエジーの孤独!)

戦ぎ

花野の無垢なそよぎに打たれ
閉じることができなかった

ごめんね雪が降ってきた

埋もれて行くよ冷たさに

見えなくなって本当は
それは隠したかった悲しみ

信じ続けたい透明な愚か
  私の

こう言う時に

(こう言う時に)

いつも見えてくるのは

いしっころばかりが転がってる原野
曇っていて  夜ではなくて


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