気づいたら何故だかいっつも嫌われ者(悩み多き感情たちの詩 その1)/涙(ルイ)
怒りんぼくんは何故だかいっつも みんなの嫌われ者でした
ほんの小さな出来事にも すぐに怒りを爆発させ
どんなに宥めてもすかしても
歯止めが利かなくなってしまうため
寄らず触らず
みんな 怒りんぼくんと関わりたくなかったのです
なので怒りんぼくんは いっつもひとりぼっち
本当は陰でひっそり泣いていたりもするのですが
もちろん そんなことは誰も知りません
時々 淋しがり屋くんがそばへ寄っていっては
そっと寄り添ってくれたりもするのだけれど
何が気に入らないんだか
急に不機嫌になっては怒って
あっち行け!近寄るな!と
蹴散らしてしまいます
怒りんぼくんの
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