悲しいけれど/秋葉竹
ホタテって
こんなに高騰していると
驚きながらでも生きてゆく
高温化
なんかが理由の不自由を
実感しながら昼夜を過ごす
このままで
いられないのが人生と
悟ってしまった深夜眠れず
のぼる陽が
眩しすぎると泣きそうで
このままどこかへ逃げ出したいな
むかしなら
悲惨な未来に震えても
時間にだけは余裕があった
恋をして
ゲームみたいにリセットが
できない交わりだけを信じて
映画とか
たまにみるけど心から
真白になれることももうない
いきなりの
猫のパンチで目が覚めて
なんだか今日はいい日になりそう
一度でも
他人のために生きたいと
想ったことない悲しいけれど
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