骨/秋葉竹
 

あんなふうになれるのだろうか
わからないから
あふれ出る文字に
つき刺されそうになる

白い雪だけが
ゆっくりと
白い空から
ふり降りる

凍った涙を
流した日のような
すき透るレースのようなアクセサリー


それだけを
わたしの骨は
知らないらしい


目のまえには
蛇口から
スーッと水が流れ落ちている
キラキラ光る糸のよう

でも
それが理由という訳じゃない

それだけは憶えていてほしい
ほかのなにを忘れてもいいから









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