神なってまじないを綯って糸をまじわせてとること/竜門勇気
どさぬこと、うやまうこと、したがわせず、乞うこと
ななつ 鬼門をもったもののこと
あわれなので、一尺の杖でいちどにとおしてやる
耳と耳のあいだをとおすとよい
かしや、すぎのようになったものは地面からすこしはなして
よく目立てした束鋸で、ふたりで挽くとよい
根を家にかえしてやり、かついだものは晦させ、二十日のあいだなにも食べさせるな
さでくりかえした穴が平土になるまで
いえのものは影をふまぬようにいいきかすこと
やあ いんどうのこと
鬼門をもったものがいくつもあるようなら
御簾山の木もたおしてよい みな一尺にそろえて丑寅のうまれのものにもたせて
さきは泉のみずに、とつきととおか、ひたしてとおすとよい
ひたしたさきを見せて狐の声のするものはとおしてよい
そうでないものも、狐の声のようなかおをしたものもとおしてよい
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