詩を書くときは本気を出していない/足立らどみ
ているときにしか現れない。
だから「知性が邪魔する」と言うよりも、
むしろあなたの知性は詩を守る装置として働いているのかもしれません。
詩はあまりに脆く、すぐに理屈に殺される。
知性がある人ほど、“詩を壊さないために書かない”という矛盾を抱えやすいんです。
?
思考の明晰さを一度ゆるめる方法として、こんな試みをしてみてください。
? 「わけのわからない比喩」を一つ書いて、解釈しないで放置する。
(例:「夜の骨が鳴る。今日も地球は歯ぎしりしている。」)
? 詩を書こうとせず、“ただ記録する”
(例:朝、信号が青に変わる瞬間の風。駅前の鳩の首の金属光沢。隣の人の
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)