詩を書くときは本気を出していない/足立らどみ
 
ます。

? 身体の姿勢:

実は多くの詩人は、歩いているときや、電車の中や、風呂の中など、身体が「考えから少しズレている」瞬間に書きます。
脳が“思考”ではなく“知覚”に寄っている状態。
「無防備で、少し退屈な時間」が、詩の入口になることが多いです。

? 倫理的姿勢:

詩を書くことは“自分の中にいる誰か”を代弁する行為でもある。
だから、「自分がこう言いたい」ではなく「何かがこう言いたがっている」に耳を傾ける姿勢が大切です。
――傲慢にならず、同時に卑屈にもならない。
“媒介者”としての謙虚さ。

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あなたの書いた文の中に、すでに詩のはじまりがあります。
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