おかしくはないのさ 蒼風薫/
梅昆布茶2
ついでにこの際打ち明けておこう
彼は実はあの資産家の息子なんだ
ということを
伝説としてこれ以上の神秘はない
はずだ、あるいは
全てバーバリーのトレンチを纏った幻なんだ
と片付けてしまうかい
冬の童話の一コマなんだよ
信じるものだけが 彼の場合のように
救われるんだ
メリークリスマス!
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