おかしくはないのさ   蒼風薫/梅昆布茶2
 
ついでにこの際打ち明けておこう
彼は実はあの資産家の息子なんだ
ということを

伝説としてこれ以上の神秘はない
はずだ、あるいは
全てバーバリーのトレンチを纏った幻なんだ
と片付けてしまうかい


冬の童話の一コマなんだよ
信じるものだけが  彼の場合のように
救われるんだ

メリークリスマス!
戻る   Point(1)