秋桜/
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までのそのまばたきの間
君は眠るのだ
君を愛した誰かの腕の中で
あるいはそれは
人の形をしていないかもしれない
言葉すら知らないかもしれない
それでも
いつかその夢は君を
その扉の向こうへと導くのだろう
朝とはそのような光を言う
闇とはそのような眠りを言う
そして私達は一輪の秋桜
君も眠るのだ
そして目を覚ますのだ
秋になれば
あるいは春に
冬の訪れに
耳を澄まして
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