Howl/guest
 
がないの
目を開けて笑えばいいだけよ
風の手を取って月と踊る

あなたの考えを聞かせて

時計の針のようにしたたかに
根しか伸ばさない木のような賢さで
正確に太陽を撃ち抜くのよ

私、あなたが好き

次の電車が来たら
きっとたくさんの人がこの街から
いなくなるの

だって、もう人の死が解決することばかりよ

私の可愛いパキラ・グラブラに
水を与えて
ずっと待っているわ

あなたが神になる日
私はそっと目を閉じるの
乾いた土の上に撒かれた花の種のよう

いつか
そうね
太陽が燃え尽きた頃

あなたの手によって
肥沃になった大地に
無数の私が咲くのね
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