(糞俳句)/
R
糞ありて 四季もまたあり
菜の花に撓垂(しなだ)れ掛る犬の糞
糞踏みて叫ぶ声あり花の陰
この窓へ糞かけたるか巣立鳥(すだちどり)
山路(やまじ)に糞あり丸かりて汗拭う
炎暑の墓地や鹿の糞風解(ふうかい)す
夏の夜の草むら探り糞拾う
白菜を剥けども剥けども虫の糞
落ち葉ごと拾う糞に温もる手
霜晴れの牛糞は湯気もうもうもう
鳩どもの糞にも霰跳ね踊る
門前に凍(しば)れる糞よ狐たれ
雪解けは犬の糞より進むらし
戻る
編
削
Point
(2)