/道草次郎
 
出来ないことに向き合い
少しでも出来るようにしていくことを
ぼくはなかなかしてこなかった
すぐに下痢を催し
自己否定に疾走った
今も
かなり
そうかも知れない

大きい
楽な
道のため
小さな障壁を登るのを恐れたのだ

このような人は多いと思う
このような人のうちの
ぼくは
一人である

ぼくは自分自身の弱さを
ありのまま受け入れ
これからは
少しずつ歩いていきたい
(歩くということは
歩かないでいる選択を採らないことである)

でも
歩けるこの道は
そもそも何なんだろう
アスファルトの下の
端からは分からない
土の道のことだ

ぼくが人間である限りは
社会と関わりを持つ筈だ
そして
ぼくが存在である限りは
この
足の下の土と
?関係し続けることだろう

その時
詩情
というものが何処にあるか
それこそが
ぼくの主題といえる

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