tailagoon/
あらい
して
また冱えない晴れに触れようと
卵色のときかたに 或ることの不可知
すべてそのままに ほうき星は落ち
喉をひらく 薄暮、この離れでかえろ
虚像は消され
笑い声だけが歪み
空に逃げる
流転するほんの一ページに
たった今、
なにも持たずに
数ミリだけ 羽化してゆく
それはきっとあなたのことではない
もうすこしさめていても
ここを歩け
ただ通過せよ
破砕の横で、いる
匂いが 四つん這いになり
なぞるだけにしておけ
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