全行引用による自伝詩。 03/田中宏輔2
 
ャル・スミス『スペアーズ』第二部・13、嶋田洋一訳)

しかしそれを見たとき、だれが森だと思うだろう。
(ノサック『滅亡』神品芳夫訳)

 ぼくの最も深い感情は、あまりにも長いこと自分で知らずにきたので、今それに触れてもまるで他人のものみたいだった。次第に腹が立ってきた。
(ロジャー・ゼラズニイ&フレッド・セイバーヘーゲン『コイルズ』3、岡部宏之訳)

別の人間になるというのはどうかな?
(ロジャー・ゼラズニイ&フレッド・セイバーヘーゲン『コイルズ』14、岡部宏之訳)

だれでもみんな自分とは別のものでありたいと願ってるんだから
(フエンテス『脱皮』第二部、内田吉彦訳)

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