全行引用による自伝詩。 03/田中宏輔2
 

(ロバート・A・ハインライン『愛に時間を』3、矢野 徹訳)

 口先だけの言葉だからこそ、忘れられませんよ、と彼は心の中でつけ加えた。
(ロバート・シルヴァーバーグ『生命への回帰』13、滝沢久子訳)

「人生ではね、最大の苦しみをもたらすものは、ごくちっぽけなものであることが多いの」
(ダン・シモンズ『エンディミオンの覚醒』上巻・第一部・10、酒井昭伸訳)

(…)わたしは見ていた。見ながら、すべてに形と意味をあたえていた。
(グレッグ・ベア『火星転移』下巻・第四部、小野田和子訳)

きみはいまなんという名?
(コードウェイナー・スミス『アルファ・ラルファ大通り』浅倉久
[次のページ]
戻る   Point(11)