ハム子追悼/秋田の米はうまい
るだけでした。
深夜の回し車がうるさくて眠れないときも、給水器の金属を音をたててかじり倒していたときも、壁紙を噛んで剥がしてたときも、ハム子は可愛かった。
ハム子は動物だから自分の死に対して悔やむこともないし、死が怖くもないことだけがよかった。私のせいで四回くらい死にかけたからちゃんと寿命まで全うできて本当によかった。
習性だから体が動けばパトロールに出たがったし、アラフォー体力限界社畜の自分よりも働きものだったハム子。
どこかで命には軽いと重いがあると思ってたけど、人間の50倍くらいの速さで赤ちゃんからおばあちゃんになっていくハム子を見てて、老いていくハム子のことがとても悲しかった。
でもハム子と暮らした2年一ヶ月は楽しかった。本当にありがとう。
戻る 編 削 Point(13)