リトルブレイン/おまる
 


おれ
「とにかく、好きなんだな」


「てへへ、今日は本当に良いこと聞きました、ありがとう、またお話しましょ」

おれ
「うん、またな」

「何か企んでるな。おれは君のこと、何にも知らないよ」

翌日、カトパンが起業する話を、ほかの同僚から聞いたのだった。とある金持ちがカトパンに出資したいと申し出ており、すでに経営計画書も出来上がっているらしい。この激務の日々で、いつのまに?と、いうよりほかない。仕事をきりあげて、だれもいないオフィスを出た。もう深夜0時を過ぎていた。ビルとコンビニと、深夜営業している飲食店が疎らにあるだけだった。うじゃうじゃ人が湧いているか、閑散と
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