マッスルドッグ/歌留多カタリ
世界の終わりが近いんだぜ
韜晦と恐怖と希望に似せた言葉の横溢
それは決して交わることのない部屋の辺境
明かりの局所に用意された
公共の福祉に反しない程度のごみ箱の
ゴミをあさってはひっくり返す
そこら中にぶちまける
儂たちはどこからかやって来て
どこかに帰っていくのよ
青臭い草原を疾駆する
ただの飼い馴らされた犬なんかじゃないからね
その思いの丈を汗滲みのキーボードの
上で踊らせてみせている
まるで姿かたちが人間でもあるかのように
薄笑いをうかべているものたちをして
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