踊りな、人形たち/ホロウ・シカエルボク
 
しても根本にあるもののおかげでひとつにまとめることが出来る―ひとつの名前で呼ぶことが出来る、進化とは上着を変えて見せることじゃない、その服を着ている理由を示して見せることだ、そうは思わないか?髪の色を変えてみたり、ピアスだなんだと装飾品で飾ってみたりしても、顔そのものは変わらない、あらゆる物事には理由というものが存在する、それが意識的なものか無意識的なものかは問う必要は無い、それを選択した理由がきちんとしたものなら人はすべてを聞かなくても納得するものだし、ほんのささやかなハッタリみたいなものだったならああそうと鼻で笑われるだけだ、本質から外れてしまうことはそれがどんなにスタイリッシュなものであって
[次のページ]
戻る   Point(3)