omoidenochi/f
思い出の地を巡る
なんて言うとテレビ番組のような言い方ですが
まさに思い出の地を巡るのだから許してください
昔あった桜の木は
倒木の恐れがあり切り倒された
開けた景色はコンクリートで舗装された川と
住宅街
公園は変わらずに少し濁った湖は
太陽を照り返しながらボートからの波に揺れる
商店街は空き地に変わった場所もあり
そこにあったインドカレー屋は
すぐそこのはむかいに移転していた
新しい古着屋が出来ていた
変わったのはそれくらいで
賑やかでもなく、閑古鳥が鳴くでもなく
そんな商店街だった
駅は全く変わりはなく
いつもの店が並んでいた
さよなら
昔通ってた町
またいつか
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