認識に関する四つ目の欠片にぶつけた足の爪の三つの折り目/R
体内を流れる時間の
表面に浮かんだネップ
渓流を割る石のように
折々に
かき乱す
いっそ家禽になれたらと切望するほどに
自由であることが――――――――。
職人は均質に仕上げることができるが
均質に仕上がったものが職人の作品とは限らない
元々、あずましくなかったじゃないか
塩素臭くて清潔な水が
四肢を
爪のキワから滲み続けるそれを
神経質に洗うような
、社会
なんて大袈裟なものじゃなくてもっと――――――――。
摘まれずに萎れた花は
見守られたのか 見捨てられたのか
個人の精神にとって最大の敵は
その人の理性である
そうでなければいけない
そう あろうとせねば――――
一般化するなよ、私のことさ
、獣(けもの)の立場から獣(けだもの)を嗤っていたいんだ。
ヒトの皮を剥ぎたいという衝動が少しだけ
和らぐ気がするから
無関心でいることも 愛だろ?
戻る 編 削 Point(2)