My Enemy/ホロウ・シカエルボク
 

放射線の網の中で寝返りを打ってひとマスずれた世界へ落ちる、衣服の色がほんの少し違うとかそんなレベルの誤差、日頃から些細なズレを見つけながら生きてる俺にはそんなもの異世界とは思えない、特別することもなくそこに佇み続けるだろう、また次の移動が訪れるまで、どこに保証がある?昨日まで生きていた世界といま生きている世界が同じ世界だなんて?そんなもの変わり続けているのかもしれないんだ、七つの世界でルーティンを組んで動かせばそこで生きているやつらには到底気付けないだろう、興味あるか?そんな連続する世界に、ほんの少し違う自分と出会ったところでどうなる?なんだか面倒臭いなと思うだけだろう、ま、性別でも入れ替わっ
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