時の砂塵/
月乃 猫
しめる
校舎から飛び降りた
少年の口がひらく
真空に音の振動は その働きをうしない
心の振動にとって代わられる
砂に しゃがみ込むどの子たちも
無言で、
蒼い星のさまを
じっと追う
歴史の真実は、
子どもたちが 社会の縮図なら
大人の世界が反映される
星に
明瞭な 導きの答えを
いじめは疫病の」ようにひろがる
それを とめる
誰もが 顔を背ける
その答えを
ただ真に 探し求める
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