動き続けてはいるが解釈は異なる/ホロウ・シカエルボク
動けばいいということだ、動きたくないのなら動かなくたっていい、いやそれでも無理して動くのだというなら、どうぞご自由に、大切なのは自分の内外を瞬時にキャッチ出来るかということ、自分の内側で何が起こっているのか、自分の外側でなにが起こっているのか、それによって行動を決定すればいい、そう、大切なのはその選択の是非では無い、キャッチし続けるその精度だ、あらゆる電波を受信することが出来る高性能のアンテナのように、すべてを飲み込めばいい、意味があるものは残るし、無意味なものは忘れる、例えばその時点では無意味で忘れ去られたとしても、それが必要な瞬間が来れば必ずそれは記憶の表層に浮かび上がってくる、優秀な倉庫番が
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