四月半ばの春の日差し/
林 理仁
予測不能な日々を
透明な思想で塗り替えたら
幾つもの因果たちが
春の鈴の音を鳴らす
そこには絶対的な一つがあった
恋も幻想も革命も
この空虚な空間に響き渡り
裸のままに真実と溶け合う
有余涅槃な今の私は
まるで涅槃とは対極なあなたに救われた
嗚呼、見つめられなくても
記憶に焼き付いた貴方は
常に僕を見つめているんだ
まるで子供の頃の春の温かさのように
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