「文学極道」への弔辞(再校正済み編)/室町 礼
 
で決定して
いいものですから「説明文」が詩であるという空気が
生まれればそれは詩であって結構です。もともと文学
は日記のような自己語りから生まれ それが小説に発
展しさらに詩のジャンルが生まれたという文芸研究家
もいますから、(日本の場合はこれがあてはまらない
ような気がしますけど)詩のことばが先祖返りしたと
考えればそれほど不思議でもない。
そういう「説明文」にときに欧米風のリズムをつけ、
なにかわけありな意味(まさに日記的な自己のさまざ
まな陰鬱や苦悩や煩悩や喜怒哀楽、受け売り思想)を
託して書き上げれば詩のようなものが出来上がる。そ
ういうものが非常に多いのですが、た
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