「文学極道」への弔辞(再校正済み編)/室町 礼
しょうけど、文学極道へのこの見方は今も変わらないです。
残念ながら「厨二病」の寄せ集めでした。それは文学極道とい
う小さな寄り合いの宇宙でのみ成立する大賞であり創造大賞で
あり実存大賞であり抒情大賞、レッサー賞だったわけです。
これは「中二」病のかれらの思春期を励ましたかもしれません
が罪なものでした。だってほとんどの人が大賞や特別賞など
を貰って本気で「おれには才能があるんだ」と勘違いしてしま
った。これは悲惨ですよ。これを信じてしまったらもう「ママ
ゴト」の外には出られない。ある特定の狭い空間でのみ大家の
ように振る舞うひとつの劇が延々と繰り返される。
悲劇ですよ。
そん
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