ここにある塵の一辺と等しい辺を持つ塵はいくつ存在したか/R
きるのです。
というような話は
誰かがもう話したことでしょう。
いいえ、それが残っているかはどうだっていいんです
ほんとうに
そんなことよりも
頭蓋骨の継ぎ目のように大切にしてきたものが
実はミトコンドリアだったとわかってしまうことの方が
(強いて言葉にするならば)
おそろしいではありませんか。
ですから私はほとんどもう
生きている同類を探し出すことを諦めています
だって ねえ?
見つけたとして どうしろっていうのでしょう
それがまた死にゆくのをみていてやれば良いのでしょうか。
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