吠えるよりも先に噛みつく場所を決めておけ/ホロウ・シカエルボク
 
う事実を―まるで臭い物に蓋をするように、その後の人生を何ひとつ気に病む事無く歩んで行けるように、外界を遮断して箱庭の中で自己満足に浸るのだ、俺は唾を吐く、糞食らえだ、後ろに下がって下らない言葉を繰り返す臆病者たち、形骸化した夢の国を信じ続けてすべてが段々劣化していく、何も更新されない、どんなアップデートももう行われる事は無い、そしていつか何も無かったようにくたばる、街角の野良犬みたいに、意味も無く燃やされて終わる、さも有意義だったみたいな儀式と共に、もとより存在することそれ自体にはどんな意味も無い、何かを見出すのは生きているそれぞれが選択することであり、義務のようなものでもない、だからたとえ選ばな
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