夢の中で。/りつ
 
目覚めると
なぜか
パンティ一枚で
寝床でもないところで
気を失ったように眠ってた

服を着て寝床で眠ったのは覚えている
私は夢遊病患者ではない

服の行方を辿ってみた
玄関を入り
居間へと続く廊下に
速乾性の薄桃色のTシャツが
急いで脱いだように
くしゃっと転がっている

居間の閉じたドアの前に
ニンジン柄のショートパンツが
やはり急いで脱ぎ散らかして
落ちている


もしかして
夢の中で私を抱きにきてくれたの?

パンティを履いているということは
最後まで果てなかったのだろう
だけど深く満足したのだろう
安心しきって
すっかり無防備に熟睡していたのだから


覚えていないのが残念


続きは、
ね。
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