詩想、私なるもの/ひだかたけし
 
味わい耐え闘い
もう限界に至れば
睡眠薬にて強制終了
今朝の夜明けに至っては
昔の兄からの虐待悪夢観て
怒りに震え拳握り締め
憤怒の叫び声上げ目覚めてた
この狭い狭苦しい生活を
未だに紡ぐ紡ぎ続ける
低い私をひたすらに凝視する、

高い高い私そのもの息衝き在り 、

運命を試練を与えつつ

死の門の向こう矢の霊雨降る
怒りと罰の領域へ導いていく

かの思考活動産み出しつつ
縦廻りさせ横廻りさせ
能動思考活動そのものの
根源と意味を問い質せと
観念仮定の壁突き破る 
力動与え私に寄り添い 

気付けば最早、瞑目意識の視界にて

耀きの海原の絶えること無く拡がりいく



戻る   Point(10)