詩想、私なるもの/ひだかたけし
味わい耐え闘い
もう限界に至れば
睡眠薬にて強制終了
今朝の夜明けに至っては
昔の兄からの虐待悪夢観て
怒りに震え拳握り締め
憤怒の叫び声上げ目覚めてた
この狭い狭苦しい生活を
未だに紡ぐ紡ぎ続ける
低い私をひたすらに凝視する、
高い高い私そのもの息衝き在り 、
運命を試練を与えつつ
死の門の向こう矢の霊雨降る
怒りと罰の領域へ導いていく
かの思考活動産み出しつつ
縦廻りさせ横廻りさせ
能動思考活動そのものの
根源と意味を問い質せと
観念仮定の壁突き破る
力動与え私に寄り添い
気付けば最早、瞑目意識の視界にて
耀きの海原の絶えること無く拡がりいく
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