COME TOGETHER。/田中宏輔
 
り思い出される。幸せだった。生き生きしていた。寝よう。うつくしい思い出だった。


  〇


誤読を許さない書物・人間・世界は貧しいと思います。誤読とは、可能性の扉であり、窓であり、階段であると思います。さまざまな部屋へとつづく、さまざまな景色を見させる、さまざまな場所へと到達させる。


  〇


よく言われることですが、貧しい作品が豊かな作品のヒントになることもあります。逆の方がはるかに多いでしょうけれど。それに、ひとのことはとくに、あとになって解釈が変わること多いでしょうし、書物だって、読み手の考え方や感じ方の変化で違ったものになりますしね。


  〇

[次のページ]
戻る   Point(14)