COME TOGETHER。/田中宏輔
 
ど、わからない。セックスについての本ばかりを目にしたわけではない。そいえば、日本の現代詩に、セックスについて書かれた詩が少ないことに気がついた。


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外国の詩のアンソロジーにも少ない。セックスが、人生のなかで、かなりのウェイトを占めているにもかかわらず、セックスについての詩が少ない。小説はいっぱいあるのに。官能詩というものがない。小説では催すが、詩では催さないのだろうか。知的な詩に萌えのぼくだけど。


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脳の回路が違うのかな。ああ、でも、ぼくは天の邪鬼だから、「完全なセックス。」というタイトルで、まったくセックスについては触れないかもしれない。などと
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