COME TOGETHER。/田中宏輔
うだった。
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父親がそれを、ぼくにもとに戻すように言うところで目が覚めた。いつもいつも、というわけではないけれど、ぼくの見る幻覚や夢のほとんどに父親が出てくる。さっき、『The Wasteless Land.VI』 を読んでいて、ふと、気が
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ついた。「数式の庭」で、数式の花をもぎとるぼくは、『The Wasteless Land.VII』 の さいしょの「Interlude°」で、花をもぎとろうと腕を伸ばした獣でもあったのだと。ぼくの意識的自我と無意識的自我の邂逅なのだろうか。ふたりのぼく、あるいは、
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いく人ものぼくの共
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